早くも夏の猛暑が到来。この季節、私たちの肌はさまざまな紫外線ダメージにさらされています。特に敏感肌や赤ら顔に悩む方にとっては、紫外線はただの日焼けだけでなく、肌のバリア機能を低下させ、赤みを引き起こす大きな要因となっています。その場でのダメージだけでなく、今後のエイジングサインの原因にもなりますし、そしてそれは、顔だけにとどまらず、様々な身体の箇所のエイジングサインにつながっています。
今回は、紫外線の基礎知識からそのダメージの見極め、そして紫外線後の効果的なケア方法まで詳しく解説していきます。
目次
1.はじめに:猛暑と紫外線がもたらす肌のダメージとは?
1.1夏の紫外線と肌の関係性
1.2夏の紫外線が敏感肌や赤ら顔を引き起こす理由とメカニズム
2.紫外線には種類がある!それぞれの特徴と肌への影響 と対策方法
2.1紫外線の種類
2.2それぞれの対策方法
3.紫外線ダメージの見極め方と夏の肌トラブルのサイン
3.1紫外線後に出やすい赤みやシワの特徴
3.2乾燥やシワの進行を防ぐためのポイント
4.紫外線後の肌ケアの基本:知っておきたいアフターケアの重要性
4.1なぜ紫外線後のケアが必要なのか?
4.2重要なアフターケアのポイント
5.敏感肌・赤ら顔に効く!夏の首・デコルテのためのアフターケア方法
6.紫外線後に避けたいNGケアと注意点
6.1避けるべきNGケア
6.2紫外線後の敏感な肌に特に注意すべき成分
6.3注目成分 パルミチン酸レチノール
7.シワ・たるみ予防!夏の首・デコルテのマッサージとストレッチ
8.まとめ:猛暑を乗り切るための、肌への優しい夏のケアポイント
1.猛暑と紫外線がもたらす肌のダメージとは?
1.1夏の紫外線と肌の関係性
夏は太陽の光が強く、紫外線量が増加します。紫外線は肌に直接ダメージを与え、乾燥や赤み、更にはエイジングサインであるシワやシミといったさまざまな肌トラブルの原因に。特に敏感肌や赤ら顔の方は、紫外線に対してより敏感に反応しやすく、ちょっとした外出でも肌荒れを起こしやすくなります。
また、紫外線は一時的な日焼けだけでなく、持続的な肌の老化や色素沈着、肌の弾力低下を引き起こすため、日常的なケアが欠かせません。
日焼け止めや日傘、帽子、アームガードなどの様々なUVケア対策を徹底しつつも、完全に紫外線を断つことは現実的には不可能なため、紫外線を受けた後のアフターケアも重要です。
1.2夏の紫外線が敏感肌や赤ら顔を引き起こす理由とメカニズム
紫外線は肌のバリア機能を破壊する
紫外線は肌の表面に届き、角質層や真皮層にダメージを与えます。特にUVBは表皮に深く作用し、肌のバリア機能を低下させる要因となります。バリア機能が弱まると、外的刺激や刺激に対して肌が敏感になりやすく、ちょっとした刺激でも赤みやほてり、ヒリヒリ感が強くなり赤みが表出するなど、赤ら顔の原因となります。
炎症反応と血管拡張による赤みの増加
紫外線は肌の細胞にダメージを与えると、炎症反応を引き起こします。炎症が起きると、血管が拡張しやすくなり、血流が増加します。この血管の拡張により、肌に赤みがともなう状態(赤ら顔)が生じるのです。敏感肌や赤ら顔の方は、もともと血流や血管が過剰に反応しやすいため、紫外線による炎症が敏感に現れやすいです。なお、ここで言う赤ら顔と酒さは異なるものなのでご注意ください。
紫外線によるコラーゲンやエラスチンの破壊
紫外線は肌の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンを破壊します。これにより、肌の弾力性やハリが失われ、たるみやシワができやすくなるだけでなく、肌の奥深くの構造が弱くなり、血管の収縮・拡張の調整も乱れやすくなります。結果として、肌の血管反応が過敏になり、赤みや炎症が悪化します。
活性酸素の発生と酸化ストレス
紫外線を浴びると、肌内で活性酸素という有害な物質が発生します。これらは細胞のDNAや脂質、たんぱく質を酸化させ、肌のダメージや炎症を促進。特に敏感肌や赤ら顔の人は、こうした酸化ストレスに対して抵抗力が低いため、ダメージが蓄積しやすくなります。
内部の血行不良とホルモンバランスの乱れ
紫外線による肌の炎症やダメージは、肌のバランスを崩し、血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こすこともあります。これにより、血管が過敏になりやすく、ちょっとした刺激にも過剰に反応して赤みが出やすくなるのです。
2. 紫外線には種類がある!それぞれの特徴と肌への影響
紫外線は大きく分けて3種類あります。これを理解しておくことで、自分の肌に合った対策やケア法を選ぶことができるのです。
2.1紫外線の種類

UVA:肌の奥深くまで浸透し、シワやたるみの原因に
UVAは波長が長く、肌の真皮層まで届きやすいため、「肌の奥まで浸透」します。これにより、コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみ、肌の弾力低下を引き起こします。UVAは雲や窓ガラスを透過しやすく、屋内や曇りの日でも影響します。そのため、日常的にUVA対策を行うことが大切です。
UVB:肌の表面に作用し、日焼けや赤みの原因に
UVBは波長が短く、肌の表皮層に直接作用します。これにより、日焼けや赤みの原因となるほか、メラニンの生成を促進し、シミやそばかすを作りやすくします。UVBは特に夏の午前中から午後にかけて強くなるため、その時間帯のケアや対策が肝心です。
UVCは波長が非常に短く、通常の太陽光では地表に届きません。ただし、特殊な環境や人工の紫外線源から放出されることがあり、注意が必要な場合もあります。
2.2それぞれの対策方法
- UVA:UVカット効果の高い「PA」表示のある製品を選びましょう。
- UVB:SPF値の高い日焼け止めを使用し、こまめに塗り直すことが重要です。
- UVC:基本的に気にしなくても良いですが、特殊な環境では適切な対策を。
3. 紫外線ダメージの見極め方と夏の肌トラブルのサイン

紫外線による肌へのダメージは見た目に現れることもあれば、内部で静かに進行していることもあります。敏感肌や赤ら顔の方は、早期にこれらのサインに気づき、適切なケアを行うことがとても重要です。
3.1ダメージの兆候
- 赤みやほてり:紫外線を浴びた後、肌が赤くなり、ヒリヒリとした痛みや熱感を伴うことがあります。これが長引くと、肌の炎症や赤ら顔の悪化につながります。
- 乾燥とつっぱり感:紫外線は肌の水分と油分を奪います。洗顔後に突っ張り感や乾燥感を感じたり、ざらつきやカサつきが出たりする場合は、肌の水分保持力が低下しています。
- 小じわやたるみ:紫外線はコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、弾力性を失わせます。すると、目の周りや頬のラインに小じわやたるみができやすくなるのです。
- 色素沈着やシミ:紫外線はメラニンを過剰に生成します。結果、シミやそばかす、肌のくすみ、色ムラが現れやすくなります。
3.2ダメージサインへの早期対応
これらのサインに気づいたら、直ちに紫外線ダメージをケアすることが大切です。放置すると、ダメージは蓄積し、回復に時間とコストがかかるだけでなく、シワやシミがより深く、目立つ問題になる可能性もあります。
紫外線後の肌の状態をしっかりと観察し、赤みや乾燥を感じたら、保湿と修復に重点を置くケアを行いましょう。
特に首周りは、お顔と比べても肌へのダメージが蓄積、表出しやすい部位ですので、入念なケアと対策が必要です。
4. 紫外線後の肌ケアの基本:知っておきたいアフターケアの重要性
紫外線を浴びた肌は、ダメージの修復と防御に徹底したケアを行う必要があります。特に敏感肌や赤ら顔の方は、紫外線による炎症や乾燥が長引くと、肌の状態がさらに悪化しやすいため、正しいケアを怠らないことが肝心です。
4.1なぜ紫外線後のケアが必要なのか?
ここまで記載の通り、紫外線には種類があり、一時的なダメージに加え、肌の奥底まで浸透して長期に引き起こすダメージがあります。
そして紫外線を浴びた肌は、バリア機能が低下し、乾燥や炎症が起こりやすくなり、ただでさえダメージを負っている状態の肌のため、肌トラブルやエイジングサインが表出しやすい状態になりますので、修復と保湿の両面からケアを行うことが重要です。
4.2重要なアフターケアのポイント
- たっぷりの保湿:ヒアルロン酸、セラミド、ヒト幹細胞エキスなどを配合した化粧水や美容液を活用し、肌の水分保持をサポートします。
- 鎮静作用のある成分を選ぶ:グリチルリチン酸、アロエエキスやカモミールエキスなどは、炎症や赤みの軽減に役立ちます。
- 修復促進成分の導入:ヒト幹細胞やパルミチン酸レチノールなど、肌のターンオーバーを促し、新しい肌の生成をサポートする成分も有効です。
- 日常生活での習慣:日焼け止めだけでなく、紫外線吸収スプレーやミストも活用して、肌をダメージから守る工夫をしましょう。
5. 敏感肌・赤ら顔に効く!夏の首・デコルテのためのアフターケア方法
紫外線を浴びた後は、まず肌を冷やし、炎症を鎮めることが最優先です。特に敏感肌や赤ら顔の方は、紫外線ダメージを受けてほてった肌に過剰な刺激を与えると、炎症や赤みが長引いたり、悪化したりする可能性があります。
冷却と鎮静
紫外線ダメージを受けた肌は、いわば軽度のやけどの状態で、熱感や赤み、ほてりを感じやすくなっています。スキンケアを行うために、この状態から肌を回復させるために必要なのは、何より冷却と鎮静です。
専用の冷却ジェルやアイスパックをタオルなどで包み、数分間触れてください。冷却により血管の拡張が抑えられ、炎症や赤みも軽減されます。
鎮静作用のある成分を含むローションやジェル(例:アロエ、グリチルリチン酸配合の製品)を併用し、さらに肌の炎症を和らげましょう。
優しい洗顔とふき取り
次に、汗や紫外線の残留物を優しく洗い流します。熱すぎないぬるま湯と、刺激の少ない洗顔料を使い、泡立てて泡だけで洗うのがポイントです。ゴシゴシこすらず、やさしく包み込むように洗います。
洗顔やクレンジングを行う際にも、冷却・鎮静の箇所で述べたようなグリチルリチン酸などの鎮静作用の高いものを使用するように心がけましょう。
保湿
肌のダメージを回復させるために、敏感肌用の化粧水や美容液をたっぷりとつけてください。特に紫外線を強く浴びた後の肌は、いつもより入念な保湿ケアが必要です。
スペシャルケアとして用いられるヒト幹細胞エキスなどの成分が入っているものはもちろんヒト型セラミドなど肌の修復を促す成分が配合されたものがおすすめです。
美容液やクリームなどのルーティンケアも入念に行うようにしましょう。
参考:スポーツやレジャーの後には
特にスポーツやレジャーなどで屋外での活動をされた後は、このプロセスが非常に重要です。最近、また流行の兆しが見えるゴルフなどにおいても、UVケアは徹底されていますが、これだけ暑い中で行うため、完全防備をしてしまうと熱中症のリスクが上がってしまうので、一定の肌の露出は避けられない状態になります。
そうした場合、肌は軽度のやけどのような状態になりますので、沈静化して肌が落ち着いた後には、シートマスクなどの特別なケアをすることも重要です。
5.4 日中の紫外線対策
外出するときは、帽子や日傘はもちろん、紫外線吸収や遮断効果のあるミストやスプレーも併用しましょう。ただし、肌が敏感な状態では、刺激が少なく肌への負担の少ないアイテムを選ぶことが大切です。
5.5 注意すべきポイント:ピーリングは控える
紫外線後の敏感肌や赤ら顔に対してピーリングを行うのは、リスクが高いです。ピーリングは角質除去によって肌のターンオーバーを促進し、くすみやゴワつきを改善する効果がありますが、ダメージを受けた肌に刺激を与えることで、炎症を悪化させたり、赤みやヒリヒリ感を増長させたりする可能性もあります。
特に紫外線を浴びて肌が炎症を起こしている場合や、赤みやヒリヒリがある場合は、ピーリングやスクラブは絶対に避けるべきです。肌の修復時期には、過度な刺激を与えず、優しいケアに徹することが、回復を早め、赤みや炎症の持続を防ぎます。
6. 紫外線後に避けたいNGケアと注意点
紫外線を浴びた後の肌は敏感かつダメージを受けている状態です。この時期に行うケアや習慣次第で、肌の回復具合や肌トラブルの悪化を左右します。
巷に触れた情報のうち、避けるべき行動や使用を控えるべき成分を理解しておくことで、肌を守ることにつながります。
6.1避けるべきNGケア
熱すぎるタオルや蒸しタオルの使用
肌が炎症やほてり状態のときに、熱を与えるケアは絶対に避けましょう。熱は血管を拡張し、炎症や赤みを悪化させる恐れがあります。冷やすことが最も効果的です。
ゴシゴシ洗う、力を入れすぎる洗顔
強い摩擦や過剰な洗浄は、傷ついた肌のバリア機能をさらに破壊します。優しい洗顔で汚れや余分な皮脂を落とすだけに留めましょう。
過度なピーリングやスクラブの使用
既に肌がダメージを受けて炎症や赤みがあるときに、ピーリングやスクラブを使用すると肌への負担が増し、修復を妨げます。肌が落ち着くまで控えることが賢明です。特に日焼けで肌がめくれてしまっているなどの状態の方は、誤った理解でピーリングをしてしまうと顔全体に赤みが広がるなど大変な状態になることもしばしばです。
6.2紫外線後の敏感な肌に特に注意すべき成分
紫外線ダメージを受けて敏感になった肌は、バリア機能が低下し、刺激に対して過敏な状態です。そのため、次のような成分を含む化粧品やスキンケアは避けるべきです。
アルコール(エタノール、デヒドロ酢酸など)
理由:乾燥やヒリヒリ感を増長し、肌のバリアをさらに破壊します。敏感な状態では刺激を感じやすく、赤みや炎症が悪化します。
香料・着色料
理由:これらの添加物は、アレルギーや刺激を引き起こすことがあります。敏感肌や赤ら顔の場合、突然の刺激反応を招きやすいため、避けた方が無難です。
レチノール(ビタミンA誘導体)や高濃度のレチノイド
理由:ピーリング効果や角質除去作用が強いため、肌の新しいバリアが未熟な状態では、赤みや乾燥、ヒリヒリ感を悪化させることがあります。
強い酸(サリチル酸、グリコール酸、リノール酸など)
理由:酸によるピーリング作用は、敏感肌には刺激となる可能性が高いです。特に、紫外線後に肌が敏感な場合は、これらの酸を含む商品は控えるべきです。
過剰な防腐剤や酸化防止剤
理由:パラベンやフェノキシエタノールなど、一部の防腐剤も刺激が強く、敏感な肌をさらに刺激する可能性があります。
6.3注目成分 パルミチン酸レチノール
ちなみに、FFASの商品にもレチノールは含まれていますが、通常のレチノールではなくパルミチン酸レチノールと呼ばれる成分です。
パルミチン酸レチノールは、最も安定性の高いビタミンA誘導体で、皮膚への刺激を起こしにくいことで知られています。
パルミチン酸レチノールの主な機能として
- ターンオーバー促進作用
- 肌荒れ改善作用
- 抗シワ作用
- 紫外線の吸収を抑制
があります。
FFASのAGENDAR PRODUCTシリーズは全てこのパルミチン酸レチノールを配合しています。
そのため、トラブル肌で悩む方はもちろんですが、紫外線ダメージを受けてしまいがちな男性の方やお子様にも安心してお使いいただいています。
細かな紹介は長くなってしまうので、今後別にさせていただければと思いますが、
特にその特徴が顕著なのは、紫外線の吸収を抑制する部分です。この特徴があるため、最近では、このパルミチン酸レチノールを日焼け止めにもいれるようになってきています。
日焼け止めは春から夏にかけて、毎日使うスキンケアの必需品ですよね。
その製品に入れられるということでの、パルミチン酸レチノールの安全性がおわかりいただけるかと思います。
7. シワ・たるみ予防!夏の首・デコルテのマッサージとストレッチ
猛暑や紫外線後の肌ケアだけでなく、日常的なセルフケアも気を配ることで、シワやたるみの予防につながります。特に、夏の首やデコルテは露出する機会も多いため、ケアは欠かせません。
簡単なセルフマッサージ

マッサージの目的
リンパの流れを良くし、老廃物を流すことで、むくみやシワを防ぎます。
やり方
- 首筋から鎖骨にかけて優しくさすりながら指を滑らせる。
- さらに、耳の下から鎖骨へ向かってリンパ節を押し流す。
- デコルテ部分も、鎖骨の周囲を指の腹でゆっくり円を描くようにマッサージ。
ストレッチとエクササイズ
頸部や肩甲骨周りのストレッチを行うことで、血流を促進し、肌の弾力を維持します。例えば、首をゆっくり左右に振る、首を前後に動かす等の簡単な動きでも効果的です。
これらを毎日数分でも続けることで、肌の引き締めやハリの維持に役立ちます。
これらは、紫外線を浴びた後、肌が落ち着いた状態で行うことが重要です。
お肌がダメージを受けているときは、優しく守るスキンケアを心がけましょう。
美容にさける時間の多い方は、カッサなどを用いての首周り、デコルテのケアをするように心がけましょう。
8. まとめ:猛暑を乗り切るための、肌への優しい夏のケアポイント
夏の紫外線は、赤ら顔や敏感肌の方にとって大きな敵です。正しい知識と適切なケアを身につけることで、そのダメージを最小限に抑え、肌の健康を守ることができます。
夏のケアポイントをまとめると
- 紫外線を浴びたら、まずは冷やして鎮静する
- 炎症や熱感を抑え、肌のダメージを軽減する
- 優しい洗顔とたっぷりの保湿をする
- 肌を落ち着かせ、修復を促す
- ピーリングやスクラブは、肌の炎症が治まるまで控える。過度な刺激は避け、肌の回復を待つ
- 首やデコルテのマッサージやストレッチで、血行を促進。シワ・たるみ予防もセットで行う。
これらを継続して実践することで、夏の紫外線ダメージに負けない肌を保ち、赤ら顔や敏感肌の改善に役立ちます。