夏の赤ら顔を根本からケア!冷えと乾燥に負けない肌作りのポイント

はじめに:夏の赤ら顔と肌トラブルの現実

夏はレジャーなどが楽しい季節でありながらも、肌のトラブルに悩む方も少なくありません。特に「赤ら顔」や敏感肌に悩む人にとっては、かなり頻繁に症状を悪化させることがあります。丁寧なスキンケアをイメージすると、季節的には乾燥しやすい冬をイメージする方も多いと思いますが、実は冬と同じくらい、最近の流れからすると、冬以上に肌トラブルが起こりやすく、スキンケアが重要になるのが、夏です。

特に注意しなければならない3つのポイントがあり、それは【寒暖差】【冷え】【紫外線】です。

本記事では、夏に特有の赤ら顔の原因やメカニズムから、日常生活でできるスキンケアのポイントまで、根本的に改善できる方法をご紹介します。特に、冷えや乾燥に負けない肌作りに焦点をあて、季節を通じて健やかな肌を保つためのポイントをお伝えします。


 

目次

1.夏の赤ら顔の原因とメカニズム

  • 1.1気温差がもたらす肌への影響
  • 1.2エアコンによる乾燥と肌荒れ
  • 1.3身体の冷えと代謝低下の関係
  • 1.4自律神経の乱れと肌の炎症
  • 1.5夏は紫外線が最も強くなる季節

2.夏の赤ら顔を悪化させる生活習慣

2.1冷たい飲食の影響
2.2長時間の冷房環境
2.3不規則な生活リズム

3.冷えと乾燥に負けない夏のスキンケアポイント

3.1保湿の重要性と選び方 -肌を優しく守る洗顔方法
3.2乾燥と肌荒れ対策に役立つおすすめのスキンケア習慣
3.3肌のバリア機能を高めるケア

4.自宅でできる赤ら顔改善エクササイズと習慣

4.1マッサージで血行促進
4.2自律神経を整えるリラックス法

5.夏の赤ら顔対策に役立つポイントと生活習慣の見直し

5.1体の冷えを防ぐ方法
5.2生活リズムと早寝早起きの大切さ


1. 夏の赤ら顔の原因とメカニズム

1.1気温差がもたらす肌への影響

最近は毎年のように猛暑と言われますね。ただ、意外かもしれませんが、実は夏は冬以上に寒暖差が激しい季節です。
夏は外気温が極端に高くなる一方、室内や屋外の冷房などによって、急激な温度差があらゆる環境に生じます。
この寒暖差によって、血管の収縮と拡張の切り替えがうまくいかず、拡張したまま戻りにくくなることがあり、赤みが発生しやすい状態になります。
特に、敏感肌や赤ら顔の方はこれらの気温差に対して非常に敏感で、炎症や血行不良によって症状が悪化しやすいのです。

1.2エアコンによる乾燥と肌荒れ

夏のエアコンは快適な環境を作り出しますが、その反面、部屋の空気を乾燥させてしまいます。乾燥した空気は、肌の角質層から水分を奪い、バリア機能を低下させてしまいます。結果として、肌は乾燥し、敏感になりやすく、赤ら顔やかゆみといった症状の原因となります。
昨年は日本での熱帯夜の回数が57回と過去最高を更新したといいます。
そのため、昼夜を問わず、常にエアコンがONになっていることも当たり前の光景となっており、肌にとっては非常に厳しい環境となっているわけです。

1.3身体の冷えと代謝低下の関係



冷えというと冬を連想するものですが、意外なことに、夏でも身体の冷えはかなり頻繁に起こります。冷房や冷たい飲み物の摂取により、身体の中心部、特に手足や内臓は冷えてしまうことがあります。身体の冷えは代謝を低下させ、新陳代謝の乱れを招きます。老廃物の排出が滞ると、それに伴い炎症や肌荒れが発生しやすくなり、赤ら顔の原因となります。

たとえば、身体が冷え、代謝が低下すると最もよくある症状の一つとしては便秘があります。冷えによって、腸の機能が低下してしまい、便秘になると言われますが、便秘状態が続くと肌の代謝がうまく働かずに、一層肌荒れやニキビなどの症状につながりやすくなるとも言われています。

1.4自律神経の乱れと肌の炎症

夏は長時間の冷房や睡眠不足、ストレスなどで自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは血行不良やホルモンバランスの崩れを引き起こし、肌のバリア機能の低下や炎症を促進します。その結果、赤みや敏感さが増すことがあります。
ちなみにストレスは冷えの原因になることもわかっており、様々な要因が複雑に絡み合っていると考えられます。

最近の研究では、自律神経と腸の働きは【腸脳相関】といって、相互作用的に機能していると考えられています。
自律神経が乱れ、腸へ影響し、その影響が肌にも出る、というような悪循環が発生する可能性があるということです。

1.5夏は紫外線が最も強くなる季節

夏は、紫外線(UV)が最も強くなる季節です。特に6月から8月にかけての紫外線量は年々増加傾向にあり、直射日光を浴びる時間が長くなるほど、肌へのダメージも蓄積されやすくなります。紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、両者ともに肌にさまざまな悪影響をもたらします。

詳細は以下の記事で確認いただけますので、ここでは簡単な紹介にとどめます。

猛暑到来!紫外線後の敏感肌・赤ら顔に効く夏の首とデコルテケア法

 

紫外線と赤ら顔の関係

紫外線は、肌の表面にダメージを与えるだけでなく、肌の奥まで浸透し、コラーゲンやエラスチンといった弾力成分を破壊します。その結果、肌のバリア機能が低下し、赤みや炎症が起こりやすくなります。特に敏感肌や赤ら顔の方は、紫外線によるダメージにより、症状が悪化することもしばしばです。

紫外線対策の基本

紫外線から肌を守るには、日常的な適切な対策が欠かせません。

  • 日焼け止めの使用:SPF値やPA値の高い日焼け止めを選び、外出前にたっぷりと塗ることが大切です。特に、顔や首、露出しやすい部分には2~3時間ごとに塗り直しましょう。
  • 帽子・サングラスの併用:日傘や帽子を使用し、顔に直射日光が当たるのを防ぎます。また、紫外線を防ぐサングラスで目元も保護しましょう。
  • 衣服による防御:UVカット素材の衣服や長袖シャツを着用するのも効果的です。
  • 日陰を利用する:外出時は直射日光を避け、日陰や屋内で過ごす時間を増やしましょう。

 


2. 夏の赤ら顔を悪化させる生活習慣

2.1冷たい飲食の影響

夏は冷たい飲み物やアイスクリームが恋しくなる季節です。しかし、冷えた飲食は内臓や血液循環を冷やし、体の冷えを促進させてしまいます。冷えは身体全体の代謝を停滞させ、血管の収縮や拡張を繰り返すことで、肌に赤みを引き起こす要因となるのです。

2.2長時間の冷房環境

長時間クーラーの効いた部屋にいると、空気の乾燥だけでなく、身体の表面だけでなく内部にまで冷えが広がる恐れがあります。特にエアコンの風が直接肌に当たる環境では、肌表面の水分蒸発が加速し、乾燥や敏感さをさらに増長させることになります。また、冷房による冷えは血管収縮を促し、血行不良や代謝低下を招き、肌の赤みやくすみの原因となります。

2.3不規則な生活リズム

夏はイベントや外出、夏休みの予定などが増え、夜更かしや睡眠不足になりやすいです。睡眠不足や生活リズムの乱れは、自律神経のバランスを崩し、これがさらに血流やホルモンバランスの乱れを引き起こします。結果として、肌の免疫力低下や炎症反応が起きやすくなり、赤ら顔や肌荒れの悪化につながるのです。

 


3. 冷えと乾燥に負けない夏のスキンケアポイント

3.1保湿の重要性と選び方

夏でも肌の保湿は非常に重要です。乾燥は肌荒れや赤みを引き起こす大きな原因ですので、適切な保湿を行うことでバリア機能を高め、外部刺激から肌を守ります。夏の保湿アイテムは、軽めのテクスチャーでありながらも高い保水力を持つものがお勧めです。特に、ヒト幹細胞由来の成分や保湿成分が配合された美容液や乳液は、肌の修復や表皮の健康維持に役立ちます。

3.2肌を優しく守る洗顔方法

洗顔は肌にとって重要なステップです。夏は汗や皮脂が過剰に分泌されやすいため、過剰洗浄にならないように注意が必要です。ぬるま湯で優しく洗い、洗顔料は必要最低限の量を使い、肌への摩擦を避けること。洗った後はすぐに保湿を行い、乾燥を防ぎましょう。

3.3乾燥と肌荒れ対策に役立つおすすめのスキンケア習慣

乾燥や敏感肌に悩む方には、肌のバリア機能を高める「セラミド」や「ヒアルロン酸」配合のアイテムが効果的です。また、夜のお手入れでは、肌の修復を促進する美容成分を積極的に取り入れることもおすすめです。

3.4肌のバリア機能を高めるケア

UVケアも重要ですが、紫外線だけでなく外部刺激から肌を守るために、日常的に抗炎症成分や修復成分を含むアイテムを使用し、肌の健康を保つことが大切です。適切な水分補給とともに、肌の表面を守る油分のバランスも心掛けましょう。
 


4. 夏の赤ら顔対策に役立つポイントと生活習慣の見直し

4.1体の冷えを防ぐ方法

夏は冷房や冷たい飲料による「内側の冷え」にも注意が必要です。冷えから身を守るために、エアコンの風に直接当たらないようにしたり、汗をかいたらすぐに着替える、冷たい飲み物を避け常温水を飲むようにするなどの工夫をしましょう。


自然な代謝を保ちながら、身体の温度を保つことはとても重要なので、身体を冷やす食べ物として知られるスイカ、きゅうり、トマト、ナス、レタスなどの夏野菜や、スイカ、メロン、パイナップルなどの夏が旬の果物を取り入れることもポイントになるでしょう。
また、夏でも温かい飲み物や適度な運動、湯船に浸かることも体の血流を良くし、冷えを改善します。

エアコンによる肌の乾燥を防ぎ、夏風邪予防にも良いとされるのが加湿機の使用です。
加湿器こそ冬のイメージが強いと思いますが、先述の通り夏でもエアコンなしというわけにはいかず、エアコンをつかい続けることによる肌の乾燥はおこりますので、加湿機を使うことで乾燥を防ぐことが期待されます。

4.2生活リズムと早寝早起きの大切さ

肌の健康は、食事や睡眠といった生活習慣と深く関わっています。夏は夜更かしや夜遅くまでの外出が多くなりがちですが、十分な睡眠は肌のターンオーバーを促進し、赤ら顔や肌荒れの改善に不可欠です。規則正しい生活リズムを心がけ、早寝早起きを実践しましょう。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復や新陳代謝を促進します。
先述した腸脳相関という観点からも、夏で疲れた身体にとって、生活リズムを整え、十分な休息を取ることは必要不可欠です。

4.3自宅でできる赤ら顔改善エクササイズと習慣

マッサージで血行促進

血行を促すことは、赤みの改善に非常に効果的です。顔のリンパマッサージや表情筋のエクササイズを取り入れて、血液やリンパの流れを促進しましょう。例えば、やさしく顔全体を指先で円を描くようにマッサージしたり、頬を引き上げる運動を行うとよいでしょう。

4.2自律神経を整えるリラックス法

リラックスやストレス解消のために、日常的に「深呼吸」や「ストレッチ」を取り入れることも効果的です。たとえば、呼吸をゆっくりと吸い込み、数秒間止めてから吐き出す深呼吸は、気持ちを落ち着かせ、自律神経のバランスを整えます。また、軽い運動や趣味の時間を設けることで、心と体の緊張をほぐしましょう。
 


まとめ:根本から改善!夏の赤ら顔ケアのポイント

夏の赤ら顔は、気温差、乾燥、身体の冷え、自律神経の乱れといった複合的な原因から起こります。これらの要因に対して、正しい知識と対策を積み重ねることで、根本的な改善が可能です。

ポイントは以下の通りです。

  • 気温差や乾燥を避ける工夫:エアコンの風を避け、適切な湿度を保つ
  • 肌の保湿とバリア機能の強化:ヒト幹細胞を含むような保湿重視のスキンケア
  • 冷えの予防と血行促進:冷房対策やマッサージ、温かい飲み物で内側から温める
  • 生活習慣の見直し:規則正しい生活と十分な睡眠を取る
  • ストレス管理とリラックス:心のケアも欠かせません

これらを継続して実践することが、夏の赤ら顔を改善し、しっとりとした健やかな肌を保つ秘訣です。特に敏感肌や赤みが気になる方は、日々のちょっとした工夫で大きな変化が期待できます。