【敏感肌・赤み対策】洗顔の基本と赤ら顔に最適な洗顔料の選び方

敏感肌や赤ら顔にお悩みの方にとって、日々のケアの中で最も重要なステップのひとつが「洗顔」です。適切な洗顔は、肌の汚れや余分な皮脂を取り除き清潔な状態を保ちながら、肌のバリア機能を守り、赤みや炎症を抑える基本のスキンケアですが、間違った洗顔方法や肌質に合わない刺激の強い洗顔料を使ってしまうと、逆に肌の状態を悪化させてしまいます。

この記事では、敏感肌や赤ら顔の原因や特徴を解説し、正しい洗顔の基本ややさしい洗顔料の選び方、洗顔法まで詳しくお伝えします。毎日の習慣を見直して、健やかな肌を手に入れましょう。

目次

1.赤ら顔・敏感肌の原因と特徴

1.1 赤ら顔の主な原因
1.2 敏感肌の特性と注意点

2.赤ら顔・敏感肌に効果的な洗顔の基本原則

2.1 洗顔の目的と役割
2.2 よくある間違った洗顔の方法
2.3 洗顔の基本的なステップ

3.正しい洗顔法:赤ら顔・敏感肌に適した洗顔のやり方

3.1 洗顔前の準備とポイント
3.2 優しい洗顔の手順
3.3 洗顔後のケアと保湿の重要性

4.赤ら顔に最適な洗顔料の選び方

4.1 洗顔料の種類と特徴
4.2 敏感肌・赤ら顔に適した成分と避けるべき成分
4.3 自分の肌に合った洗顔料の見分け方

5.おすすめの洗顔料とその選び方

5.1 自分に合った洗顔料の選び方
5.2 自宅で手軽に選べるおすすめの洗顔料タイプ

6.まとめ:敏感肌・赤ら顔のための洗顔習慣のポイント

7.よくある質問(Q&A)


1. 赤ら顔・敏感肌の原因と特徴

1.1 赤ら顔の主な原因

赤ら顔は、血管の拡張や炎症、肌のバリア機能の低下により引き起こされます。
具体的には、

血管拡張:寒暖差や過剰な刺激によって血管が拡張し、顔に赤みが出やすくなる
乾燥や刺激:乾燥や外的刺激により肌の角質層が傷つき、炎症や赤みが生じる
肌の薄さ:遺伝や加齢により、皮膚が薄くなりやすく、刺激を受けやすくなる
生活習慣:ストレスや不規則な食事、睡眠不足も赤ら顔の原因となる


などが原因となると考えられています。
遺伝的な要因がある方もいらっしゃいますので、ご家族に赤ら顔の方が多いという方は皮膚科などで正しく診断、治療をしていただきましょう。
 

1.2 敏感肌の特性と注意点

敏感肌は、外部刺激に過敏に反応しやすい肌状態です。主な特徴は、

バリア機能の低下:肌の角質層の保湿や防御能力が弱まり、刺激に対して過敏になる
赤みやヒリヒリ感:化粧品や洗顔料の成分に反応して異常を起こす
乾燥しやすい:水分不足で肌の調子が乱れやすくなる

こうした背景から、敏感肌・赤ら顔の肌には、「刺激を避ける洗顔」と、肌の修復・保湿を重視したスキンケアが重要です。
 

2. 赤ら顔・敏感肌に効果的な洗顔の基本

2.1 洗顔の目的と役割

洗顔は、肌表面の汚れ、余分な皮脂、古い角質をやさしく取り除き、肌の清潔さを保つための基本的な工程です。
ただし、「洗いすぎ」や「強い洗浄剤」の使用は、肌のバリアを破壊し、かえって敏感肌や赤ら顔を悪化させるリスクがあるので注意が必要です。
 

2.2 よくある間違った洗顔の方法

洗顔については、意外と間違えた認識をしている人が多いです。
特に男性は、スキンケアの知識が乏しい方も多いため、以下のような洗顔になっていないか注意が必要です。
  • 強い洗浄成分を多用する
  • 熱すぎるお湯や冷たい水で洗う
  • ゴシゴシとこすりすぎる
  • 洗顔後の素早い保湿をしない
  • 洗顔の回数や時間を過剰に増やす

これらの間違いは敏感肌にとって大敵です。やさしく丁寧に洗うことを心がけましょう。
花粉症の季節などで、洗顔の回数を増やしすぎてしまうという人も多いです。目安としては朝晩の2回になりますので、注意しましょう。
 

※洗いすぎにも注意が必要※

W洗顔は、特にメイクや汚れをしっかり落としたい場合に用いられることがありますが、肌が敏感で弱っている方にとっては注意が必要です。
過剰な洗浄は、肌の天然の脂肪層やバリア機能を破壊し、乾燥や赤み、刺激を引き起こす原因となります。

特に敏感肌や赤ら顔の方は、洗浄力の強い洗顔料や過剰に洗いすぎることで、肌の潤いが奪われ、バリアが崩壊します。
その結果、外部刺激に対してより敏感に反応しやすくなり、炎症や悪化を招く可能性があります。
したがって、肌が弱っている時期や状態のときは、洗顔はなるべく優しく行い、洗浄しすぎないことが重要です。必要に応じて、やさしい洗浄方法や洗顔料を選ぶことを心がけましょう。

厳密には、ひとりひとりの肌悩みの状況によって、あるいは肌質や洗顔料の種類によってダブル洗顔の要不要は決まります。

ただ一つ、気をつけていただきたいポイントとしては、ダブル洗顔時に石鹸系の洗顔料を使用することについて、肌トラブルの原因となることもあります。クレンジング後の微量な残存物に対して石鹸の強力な洗浄力は過剰であり、肌への負担が大きすぎてしまうためです。その場合には、石鹸系ではなくアミノ酸系の洗顔料を合わせるようにしたほうが良いでしょう。

製品の選び方も重要ですが、一番は洗い上がりの肌コンディションを自分で確認して、その感覚でダブル洗顔が必要と思うのか、不要と思うのかを判断していくのがポイントになります。

 


3. 正しい洗顔法:赤ら顔・敏感肌に適した洗顔のやり方

3.1 洗顔前の準備とポイント

洗顔前に、まずは手を清潔に洗います。次に、顔に付着している汚れや余分な皮脂をやさしく落とすために、ぬるま湯で肌を十分に濡らしましょう。これにより、洗顔料が肌になじみやすくなります。
 

3.2 正しい洗顔の基本ステップ

1)顔をぬるま湯ですすぐ

約34〜36℃のぬるま湯で十分に濡らします。毛穴を開かせるためです。
 

2)洗顔料を泡立てる

適量の洗顔料を手のひらに取り、泡立てネットや指の腹を使ってしっかり泡を作ります。ふわふわ・もこもこの泡が肌への摩擦を防ぎ、やさしく洗うためのカギです。
 

3)泡のクッションを肌にのせてやさしく洗う

泡を顔全体にからめて、円を描くようにやさしく洗います。ゴシゴシこすらず、泡の弾力とクッション性を活用してください。特に、鼻や額など皮脂の多い部分も丁寧に。
 

4)十分にすすぐ

洗顔料が顔から完全に落ちるまで丁寧にぬるま湯で洗い流します。すすぎ残しがないように、顔の各部分をしっかりと洗浄しましょう。
 

5)タオルで優しく水分を拭き取る

清潔な柔らかいタオルで顔を押さえるようにして水気を取ります。こすらないのがポイント。
 

6)すぐに保湿ケア

洗顔後の乾燥を防ぐために、すぐに化粧水や美容液を使って潤いを与え、肌のバリア機能をサポートします。
 

3.3 洗顔後のケアと保湿の重要性

洗顔後は、肌が一時的に潤いを奪われた状態です。すぐにやさしくタオルで押さえるように水気を拭き取り、その後、化粧水や美容液などの保湿ケアを行います。
保湿によって肌のバリア機能が回復し、赤みや乾燥を抑えることができます。

以下のコラムも参考にしてみてください。
 

4. 赤ら顔に最適な洗顔料の選び方

4.1 洗顔料の種類と特徴

洗顔料のタイプにはさまざまあり、それぞれ特性や肌への負担の程度も異なります。敏感肌や赤ら顔の方には、刺激の少なく保湿成分の豊富なタイプがおすすめです。


1)ミルクタイプ

クリームやミルク状の洗顔料は、保湿成分が多く含まれ、洗い上がりもしっとりします。乾燥や敏感肌の方に適しており、肌への刺激が少ないのが魅力です。

ミルクタイプ洗顔料のメリット
  • 潤いを保ちながらやさしく洗える
  • 刺激が少なく、敏感肌にも安心

ミルクタイプ洗顔料のデメリット 
  • 泡立ちにくい場合があり、汚れをしっかり落とすには丁寧な洗い方が必要
 

2)泡タイプ

あらかじめ泡になったタイプの洗顔料で、泡立てる手間が省ける便利なアイテム。ふわふわの泡が肌への摩擦を防ぎ、やさしい洗浄を可能にします。

泡タイプ洗顔料のメリット
  • 簡単に泡ができる
  • 肌に優しい使用感

泡タイプ洗顔料のデメリット
  • 泡の密度やもちが商品によって異なるため、選び方が重要
  • 洗浄力が控えめなものもあるので、自分の肌に合うか確認を
 

3)ジェルタイプ

さっぱりとした洗い上がりのものが多く、敏感肌向けの保湿成分を配合した商品もあります。

ジェルタイプ洗顔料のメリット
  • 肌への摩擦が少なく優しい
  • さっぱりとした洗い上がり

ジェルタイプ洗顔料のデメリット
  • 洗浄力が穏やかで、ウォータープルーフメイクには不向きな場合もある
  • 肌に残りやすい

4.2 敏感肌・赤ら顔に適した成分と避けるべき成分

敏感肌、赤ら顔に適した成分として、以下のようなものが挙げられます。
下記以外にも様々な成分がありますが、自分に適した成分であるかどうかは、肌の炎症を抑える働きとバリア機能を高める働きがあるかで見るのがシンプルです。
  • ヒト幹細胞エキス(肌の修復・保湿促進)
  • セラミド(肌のバリア機能を強化)
  • アロエベラエキス:鎮静作用があり、肌の炎症や赤みを抑えるのに有効です。
  • グリセリン:高い保湿効果で乾燥を防ぎます。

敏感肌や赤ら顔の方々にとっては、良い成分を加えることはもちろんですが、悪い成分を避けることもそれ以上に重要と言えます。
以下のような成分等は避けるようにしましょう。
  • 香料や着色料:刺激やアレルギーを引き起こす可能性があります。
  • アルコール(エタノール):乾燥や刺激の原因となるため、敏感肌には避けましょう。
  • 強い界面活性剤や合成洗剤:肌の油脂を過剰に落とし、バリア機能を弱める恐れがあります。
  • 酸性やアルカリ性の強い成分:肌のpHバランスを崩すことがあります。

4.3 自分の肌に合った洗顔料の見分け方

使用感に違和感を感じたらまたは、洗顔後に肌がつっぱる、かゆみや赤みが出る場合は、その洗顔料が合わない可能性があります。最適なものを選ぶためには、以下のポイントを意識しましょう。
  • 刺激を感じにくい低刺激のもの
  • 敏感肌・赤ら顔用と明記された製品
  • 肌に優しい保湿成分が含まれているか確認
  • パッチテストを行い、肌に異常が出ないか試す

 

5. おすすめの洗顔料とその選び方

5.1 自分に合った洗顔料の選び方

自分にあった洗顔料を選ぶ時のポイントは以下に注意しましょう。
  • 肌タイプや悩みに合わせて選ぶ:敏感肌や赤ら顔には、刺激の少ない低刺激タイプや保湿成分配合のものを選ぶ。
  • 洗浄力だけでなく保湿性も重視:洗い上がりのつっぱり感がないものを選びましょう。
  • 成分表示をよく読む:不要な添加物や刺激成分が含まれていないか確認。

5.2 自宅で手軽に選べるおすすめの洗顔料タイプ

すでに紹介したように、洗顔料にもいくつもタイプがあるので、ご自身の肌質やライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
朝はクリームタイプ、夜はジェルタイプというように使い分ける方もたくさんいらっしゃいます。
  • 泡立て不要のクリームやミルクタイプ:やさしい洗い心地で敏感肌に最適。潤いキープしながら洗顔できる。
  • 泡タイプ:泡で優しく洗うことができ、摩擦を抑えるため肌にやさしい。特に忙しい朝や時間のない時に便利です。
  • ジェルタイプや低刺激性洗顔料:さっぱりとしつつも潤いを残すタイプがおすすめ。
 

6. まとめ:敏感肌・赤ら顔のための洗顔習慣のポイント


最後に、敏感肌や赤ら顔の方のための洗顔習慣のポイントを整理しましょう。
  1. ぬるま湯ですすぐこと:適温のぬるま湯で毛穴を開き、汚れを浮かせます。
  2. 泡立ては丁寧に:泡のクッションを使い、やさしく洗う。摩擦を避ける。
  3. ゴシゴシ洗いを避ける:肌への負担を減らし、バリア機能を守る。
  4. 洗顔後はすぐに保湿:肌の乾燥を防いで、赤みや炎症を抑える。
  5. 肌に合った洗顔料を選ぶ:成分・タイプ・刺激性に注意し、自分の肌にぴったりのものを使う。

これらの習慣を続けることで、赤ら顔や敏感肌への対応がよりしやすくなっていきます
 

7. よくある質問(Q&A)

Q1. 洗顔の頻度はどれくらいが適切ですか?

A1. 朝と夜の1日2回が基本です。過剰な洗顔は肌の乾燥やバリア機能の低下につながるため、控えめに。季節や肌状態によって調整しましょう。
 

Q2. 洗顔のとき、何秒くらい顔を洗えば良いですか?

A2. 30秒から1分ほどを目安に、やさしく丁寧に洗うのが理想です。長時間洗うと肌に刺激を与えるので注意しましょう。
 

Q3. 洗顔後に赤みやつっぱりが気になる場合、どうすればいいですか?

A3. 刺激の少ない製品に切り替え、肌に優しい保湿をしっかりと。必要なら皮膚科医に相談してください。
 

Q4. 洗顔料はどのくらいの頻度で新しいものに変えたら良いですか?

A4. 一般的には3〜6ヶ月を目安に使い切るのが良いですが、肌の状態や使用感に満足できているかもポイントです。
 

さいごに:赤ら顔ケアは洗顔から始めよう!


敏感肌や赤ら顔の肌は、適切な洗顔と丁寧なスキンケアによって改善できます。やさしい洗顔法と肌に優しい洗顔料を選び、毎日の習慣として続けることが大切です。

肌の修復と保湿をサポートする製品も積極的に取り入れながら、肌の調子を整えることを心掛けましょう。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、続けることで確実に肌は変わります。

あなたの肌に合ったケアを見つけて、赤みの少ない、健康的で美しい肌を手に入れましょう!

以下のコラムでは、クレンジングやメイクのポイントについても紹介していますので、合わせて読んでみてください。