ゆらぐ肌に、そっと寄り添うスキンケア

毛穴の赤みが引き起こす肌の赤み—原因と対策方法を解説

肌の赤みの中でも特に気になる人が多いのが毛穴の赤みをはじめとした毛穴周りのお悩みです。
今回のコラムでは毛穴の赤みの原因やケア方法、特に注意すべきポイントなども紹介していきます。
 

INDEX

1. 肌の赤み

肌の赤みは、多くの人が抱える悩みの一つです。
実際に一般的なアンケート調査でも、赤みは常にTOP10に入ってくるような内容です。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000033242.html

このランキングを見てみると、赤みよりも上位の悩みの中に、毛穴乾燥というキーワードも見られます。実は肌の赤みは、乾燥や毛穴の悩みともつながっている部分が多いため、潜在的にはとても多くの方が肌の赤みにつながる肌悩みをお持ちなのではないでしょうか。

特に敏感肌や赤ら顔の方は、毛穴の赤みのお悩みを持っていることが多く、正しい理解とケアが重要です。この記事では、毛穴の赤みが赤ら顔を引き起こす原因や、それに対する効果的な対策について詳しく解説します。

2. 毛穴の赤みの原因

2.1 不適切なスキンケア

正しいスキンケアを行わないと、毛穴の赤みが生じることがあります。
では、正しいスキンケアとは何なのか。
ポイントは
1)肌質に合わせたしっかりと落とすスキンケア
2)肌質に合わせた十分な保湿
3)肌悩みに合わせた十分な+αのケア

です。

例えば、過剰な洗顔や強すぎるクレンジング剤の使用は、肌のバリア機能を損なう原因になります。敏感肌や赤ら顔の方であれば、肌が非常に敏感になっている状態であるため、洗浄力の強いスクラブ入りの洗顔料などは肌に合わないケースが多くあります。
また、アルコールや香料を含む製品は肌に刺激を与えやすく、炎症を引き起こす可能性があります。
また、洗顔後の保湿が十分でないと、肌が乾燥し、余分な皮脂が分泌されやすくなります。これがさらなる毛穴の詰まりや赤み、ひいてはニキビや脂漏性湿疹などを引き起こす原因となります。

2.2 環境要因

季節や気候の変化も肌の状態に大きな影響を与えます。特に乾燥した空気や紫外線は、肌にストレスを与える要因となります。例えば、冬季は湿度が低下し、肌の水分が急速に奪われるため、赤みが目立ちやすくなります。一方で、夏季には紫外線の影響で炎症を引き起こすことが多く、これも赤みを悪化させます。したがって、季節に応じたスキンケアが必要です。

2.3 アレルギーや皮膚病

特定の化粧品やスキンケア成分に対するアレルギー反応も毛穴の赤みを引き起こす要因です。特に、香料、パラベン、アルコールなどが含まれる製品でアレルギー反応を示しやすい敏感肌の人は、これらの成分を含まない製品を選ぶことが推奨されます。また、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ人は、赤みを伴うことが多いため、専門医の診断と治療が重要です。

2.4 ホルモンバランスの乱れ

ホルモンの変化も肌に影響を与え、特に生理前や妊娠中に赤みが増すことがあります。
特に近年考えられているのが、男性ホルモンの影響です。これは上記の2.2環境要因とも関係していることです。
男性ホルモンが高まると皮脂の分泌が盛んになり、結果として毛穴が開いてしまうことにつながるのですが、本来女性が20-30代となると男性ホルモンの分泌は落ち着き、毛穴は閉じていくことが多いとされていますが、最近の女性は男性と同様に働かれている方も多く、戦うためのホルモンとされる男性ホルモンの分泌も抑えにくくなってしまうという報告もされています
また、仕事では当然ストレスがあるのが通常です。そうしたストレスから、ステロイドホルモンやアドレナリンが分泌されやすくなることも知られており、実はこうしたホルモンも皮脂分泌を促進してしまうのです。そのため、毛穴が開きやすいという状態になっている方が多いのだといいます。
 

3. 敏感肌や赤ら顔との違い

3.1 敏感肌

赤みの原因の多くは炎症であり、敏感肌の方に多くみられる症状だと考えられています。
敏感肌は、外部刺激に対し過剰に反応しやすいため、正しいケアが必要です。
ただし、先述のように症状がでるのは敏感肌の方だけとは限りませんし、敏感肌の方が誤ったスキンケアをしていることで、さらなる悪化を招いていることも多く見られます。
敏感肌の方は、まずパッチテストを行い、製品の使用が肌にどのような影響を与えるかを確認することが推奨されます。

3.2 赤ら顔

赤ら顔は、顔の中央や特定の部分が赤く見える状態で、毛細血管の拡張によって引き起こされます。これも敏感肌と関連していることが多いです。
肌のバリア機能が低下している状態の方が多いため、後述する正しいスキンケアを理解して、正しく実践しましょう。

【コラム】ヒリヒリする敏感肌、赤ら顔や肌の赤みの悩みを解消!スキンケアの基本と効果的なケア方法


4. 鼻の周りの毛穴の赤みとケア方法

4.1 鼻周りの特性

鼻の周りは皮脂腺が活発で、毛穴が詰まりやすく、黒ずみや赤みが目立ちやすい部位です。
鼻を触ったり、強く洗顔したりすると、摩擦によって刺激が加わり、さらなる炎症を引き起こすこともあるため注意が必要です。
黒ずみの主な原因は、皮脂分泌の過剰発生や汚れ、角栓残りなどが考えられ
赤みの主な原因は「皮膚の炎症」と「毛細血管拡張症」と言われています。
 

4.2 赤みの主な原因

赤みが起こる原因として考えられるのは、肌バリアが不十分となり、肌が外部からの刺激を受けてしまうことです。
「肌バリア」とは、角質層が細胞やその周りに水分や油分を保持し、肌を保護する機能を持つことを言います。

肌バリアのバランスを崩してしまう原因としては、以下のようなものが考えられます。

皮脂分泌の過剰:ストレスやホルモンの影響で皮脂が多く分泌され、毛穴が詰まりやすくなります。
不適切なスキンケア:肌質に合わない過剰な洗浄力のケアなどを行うことで、肌のバリア機能、皮脂分泌や肌のバランスが悪くなってしまいます。
アレルギー反応:特に鼻周りは他の部位に比べて敏感に反応するため、化粧品成分に注意が必要です。

毛細血管拡張症が疑われる場合には、皮膚科医を受診していただき、原因となっている部分を解消できるように相談しましょう。

鼻は顔の中心であり、鏡等でも見やすい部分でもありますので、気になってしまうのは当然のことですが、気にしてしまい、過剰なケアをしてしまうと、より全体の肌の状態を悪くしてしまったり、悪化させる原因になってしまい、肌悩みループをしてしまうので注意しましょう。

4.3 効果的なケア方法

正しい洗顔

  • 顔の汚れをぬるま湯で落とす
  • 洗顔料を泡立て、泡で洗うイメージで汚れを落とす
  • ぬるま湯で洗顔料を洗い流す
  • 顔の水分をタオルで吸い取るようにして、優しく拭く

  • 特に毛穴が目立つのをメイク等でカバーしている場合は、十分な落とすケアをしないといけませんが、ジェルクレンジングもおすすめです。メイクや汚れをしっかりと落としつつ、肌の水分を奪わないため、敏感肌に適しています。

    保湿ケア

    肌質に合わせた保湿ケアをすることが重要です。特に男性でスキンケアの知識が乏しい方は保湿を怠りがちです。
    保湿成分としては、 ヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤を使い、香料等の余計な成分が入っていないものを使用しましょう。

    紫外線対策

    紫外線から肌を守るのはいまや一般常識のようになってきました。
    日中は必ず紫外線対策を行います。ノンコメドジェニックのUVクリームや化粧品を使用し、肌の炎症を防ぎましょう。
    敏感肌や赤ら顔の方は、敏感肌用の日焼け止めを選び、外出30分前には塗布することが推奨されます。効果的な防止策として、SPF30以上、PA+++の製品を選ぶと良いでしょう。
     

    5. まとめ

    鼻の周りの毛穴の赤みは多くの人にとって気になるポイントです。肌質やライフスタイルに応じた適切なケアを行うことで、赤みを軽減し健康的な肌を保つことが可能です。